築地でええじゃないか! かわら版

「新宿港町行進」や築地場外、都庁前などで配っているかわら版をアップしています。転送・印刷配布ご自由にお使いください。

「めききのチカラ」川崎幸市場レポート

お知らせ:築地市場営業権組合による「お買い物ツアー」は、現在メンバーの怪我やインフルエンザのため、2019年のスタートが延期となっています。右記「みずたにさんのTwitter」により最新の情報を確認の上、再開の際はぜひ築地市場正門前にお集まりください。
 
1月12日から、豊洲新市場で土曜マルシェがはじまりました。場外がなく、一般客が仲卸で買うこともできない豊洲新市場で「賑わい創出」のための事業だそうです。
そもそも豊洲新市場が「賑わい」を前提とした施設でないことは、「千客万来施設」があれだけモメて開場が2023年に延期となっていることからも明らかですが。
しかもこの土曜マルシェは千客万来施設用地を使用。ここは青果棟の前の一等地。ここを市場業務のための車が通れなかったり駐車できなかったりすることで、動線に混乱が生じている場所です。そこに本来の用途ではない一般客向けのイベント、しかも市場と関係ないキッチンカーなども参入していては、むしろ仲卸や関連に対する業務妨害?

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もちろん、豊洲だけではなく、どこの市場も「卸売り」が業務であって、「小売」や「賑わい」は本来ではありません。
しかし築地の「賑わい」「観光」がもたらしたものは、単なる経済効果だけではなく、食や流通に対するひとびとの関心を高め、市場経由の食の安全を守る効果もあったはずです。
そして、それは築地だけのことではありません。卸売市場経由の流通が減少している今、各市場は消費者に親しみをもってもらうための取り組みを積極的に進めています。
前回ご紹介した足立市場などは小規模ながら都内屈指の発信力をもっています。ほかの市場も「イチバの日」など、一般開放イベントを実施したりしています。これらは行政やマーケティング会社が「賑わい」として押し付けたものではなく、市場業者の自発的な取り組みです。
今回ご紹介する川崎幸市場(通称。正式名称は川崎市地方卸売市場南部市場)も、毎月「いちばいち」と銘打った市場開放イベントを実施しています。
 

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川崎幸市場(水産・青果・花き)は、南武線尻手駅からすぐ。京浜道路沿いの好立地にあります。電車で行くにしても、尻手駅は川崎から一駅。乗り換え検索サイトでみたところ、新宿からなら45分と、豊洲新市場まで行くのとほとんど同じ。築地場内で年末の買い物ができなかった一般客のひとがここに向かったという話もあります。

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と、いうのも、ここはなんと水産と関連は「小売もしています」と明記。「いちばいち」でなくても、いつでも新鮮な魚が卸売り価格で買え、しかも小売を見込んだ小ロットのものや加工品も充実しているのです。
「いちばいち」ではふだん小売をしない青果と花きも開放。筆者が着いたのが遅く、青果の販売は見られなかったのですが、季節の花や旬の野菜が大変お買い得な価格で、近隣の方が殺到するらしいです。
水産も珍しいアンコウ・アンキモや、季節柄イカや貝類などが充実。ヤマト運輸の発送も利用でき、賑わっていました。

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関連は乾物が数軒と肉、玉子など、ひそかな人気は子ども用スニーカーなども扱う靴屋さん。また、ハーブティのお店や近隣の農家とのコラボ企画を扱う(今後クラフトビールなどもはじめるそうです)ブースなどの新たなこころみもはじまっています。

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飲食は魚河岸仲卸し定食・水喜、中華、チャーシュー丼の店の三軒。水喜にはこの日は行列ができていました。ミックスフライ(780円)、マグロ竜田揚げ(1080円)がすごいボリュームだと評判ですが、この海鮮かきあげ丼(780円)も丼サイズの分厚いかきあげにエビがたくさん。焼き魚や刺身盛りもあります。
 
川崎市にはこの幸区・南部市場と宮前区の中央卸売市場・北部市場があります。
規模は北部市場のほうが大きく、幸市場は敷地32000平方メートル、水産は卸1社、仲卸10社で取り扱い量は10000~15000kg/日程度と、きわめて小さな規模です。

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そして、北部が「中央卸売市場」なのに対し、ここは「地方卸売市場」
もともと昭和32年(1982年)に業務開始したときは、この南部が「本場」で、中原と高津に分場がありました。
北部市場が開場するのは昭和57年。しかし現在は北部が本場となり、平成19年(2007年)に南部は中央卸売市場から、地方卸売市場として認可を改めて再出発しています。
 
「地方卸売市場」と「中央」は認可が都道府県か、国(農水相)か、という違いのほか、地方市場の場合は市町村・第三セクター・民営企業が開設することが可能です。先の国会で改訂された卸売市場法が施行されると、中央卸売市場の開設者も規制緩和されるのですが、地方はさまざまな開設・運営形態がすでにある。
実際、自治体が市場を手放し、「民営化」したケースもありますが、この川崎南部(地方卸売市場になってからは「幸市場」の愛称をおもに使用)は、卸・仲卸事業者がみずから運営しています。
 
そうして地方市場に移行するにあたって、改めて打ち出したのが「めききのチカラ」
これまでの市場としての役割やモラルを守りつつ、より自由度の高い活動をし、市民・一般消費者に直接はたらきかけができるように、市場の中からの改革がおこなわれたようです。

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HPには「幸市場について」の項目で「ビジョン」「めききのチカラ」「活動方針」と、丁寧に説明してあります。
その内容はたいへん踏み込んだもので、現在市場外流通が増えていることや、大手小売店による農業生産への参入などにも触れつつ、「2011年の震災以降、食卓に上る食材のすべてを大手小売店に依存することに小さな疑問が生じている」市民に対し、「めきき」による商品選択や、「市民ひとりひとりがめききになっていくことをお手伝い」して、市民の食の安全に貢献するという方針を表明しています。
「いちばいち」も水産の一般購入もこうした取り組みであり、単に「賑わい」ではなく、消費者が市場に積極的にかかわってほしいという気持ちが感じられます。
地方からのちいさな取り組みかもしれませんが、それぞれの地域が自立した取り組みを行うことが大切です。こうしたことがこれからの市場のひとつのモデルとなるといいですね。
 
川崎幸市場のHPはとてもいい文章です。ぜひお読みください。
 
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年越しは築地へ !

 

築地市場営業権組合によるお買い物ツアー

2019年は1月8日(火)13:00~築地市場正門の予定です。

(直前に右記・みずのやさんのツイッターで再確認の上、お越しください)。

来年もよろしくお願いいたします。

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外市場でのお買い物の賑わいは大晦日の昼で一区切り。

年越の一夜も、築地でいかがでしょうか。

 

波除神社の年越・初詣

31日年越ノ大祓は23:30まで。

いったん境内を閉めて、退出となり、元日0時から初詣です。

鳥居前に集合して、先着1000名に願い串配布があります。

7日には七草粥のおふるまいもあるそうですよ。

 

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毎年恒例の波除神社のスケジュールに比べて、2018年に改修を終えて大きくリニューアルした築地本願寺の年越は、かなり攻めています。

築地本願寺の年越・初詣

31日は22時から本堂で除夜会(大晦日の法要)、除夜の鐘、パイプオルガンや雅楽の演奏、2時閉堂。

元日は5:30開堂、6:30から元旦会。

新しくできたインフォメーションセンターでは

22:20~/0:20~ブッダde大喜利:お坊さんのトークショーらしいです。

境内に1:30頃までおでんと蕎麦のテントがオープンするほか、

cafeTsumugiはなんと終夜営業!

「開け本願寺」のコピー通りです。

 

(詳細は各寺社の公式HPをご参照ください)。

 

来年、それ以降にでも、再び築地場内でのお買い物ができるよう

そして場外の繁盛が続くように

皆さま、年末も来年も、どんどん築地にらっしゃい!

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今年の年末、豊洲新市場では仲卸の一般客開放の要求があったものの、実施はされませんでした。しかし、東京都は来年からの場外マルシェとならび「賑わい創出」として仲卸の一般開放を検討しています。
豊洲の仲卸は「歩車分離」をうたいながら、歩道がきわめて狭く、また、市場の動線が長すぎるためターレが「とばす」傾向にあるようです。そのため、ターレの事故件数が築地の2倍に。こんなところに一般客を入れるというのは、混乱に拍車をかけ、きわめて危険です。
また、千客万来施設予定地で実施する「場外マルシェ」は、市場と関係ない業者の出店も見込まれ、築地場外市場の客を奪いかねません。一般客の車両の流入は、ただでさえ市場ができて近隣の交通が混乱・渋滞となっているのに迷惑でしかありません。
東京都は築地市場をつぶした上、豊洲市場の運営に関してもきわめて場当たり的でずさんです。
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「築地市場を解体しないで!」メッセージ・ボード

築地市場営業権組合有志による「お買い物ツアー」への多くの皆さまのご参加、お買い上げ、ありがとうございました。

本年は12月22日をもちまして、年内最終となりました。
来年のスタートは、2019年1月8日(火)13:00~築地市場正門前の予定です。
築地市場は営業しています! またどうぞお越しください。

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下町の台所・足立市場(後編)

まずはお知らせ。
築地市場は営業してます!
築地市場[自立営業]お買い物ツアーは、現在は火・土13:00~の営業です!!
築地市場場内で「営業」を行うため、仲卸さんたちは豊洲でめちゃくちゃ苦労して仕事をされてから築地に移動してきます。予定は急遽変更になる可能性があることをご了承ください。最新情報は右リンク営業権組合のツイッター(みずのやさんツイッターにも引き続きアップされていますが、営業権組合のほうが探しやすくなりました)で直前に確認してください。
 

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年の瀬のお買い物シーズン。やっぱり伝統的な魚河岸がええじゃないか!ということで、今、ひそかにbuzzっているといわれる足立市場のレポート続きです。前回は仲卸棟の機能的な仕事ぶり、築地よりもさらに由緒ある市場の歴史、全体がフレンドリーで一般客もなにげにウェルカムな感じであることをご紹介しました。
 
もちろん築地と比べると取扱い量50t/日(築地は1500t/日、豊洲移転でぐっと落ちて1000tを切る日も)なので、建値市場としての役割はありませんし、大口業者には不足もあるでしょう。
また、電車で買出しに来ていた小口業者にとっては、駅から遠い(東武線・千住大橋からなら3分)こともネックになります。それでも東京北部の飲食店などは、仕入れを足立に切り替えたところも多いようです。
 
一般客目線では(買出し人にとっても)、一番気になるのは「場外がないじゃないか」ということではないでしょうか。
なんといっても築地の唯一無二なところは、400店以上の場外と一体化した市場の街、食の街であったこと。それは、場内と場外、どちらか片方だけでは成り立たないものです。
しかし、年末のお買い物程度なら、ご安心を。
足立は場外がない分、充実の関連店舗があります。もちろん飲食店も。
 
前回ご紹介したように、足立市場は天正年間に端を発する「千住のやっちゃば」の土地であり、北千住駅方面に続く旧・日光街道には青果や乾物の問屋さんもあり、市場近くには包装用度のお店もあります。
 

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そしてなんといっても、ここが市場の街であると感じるのは、旧・日光街道から北千住駅線路脇の飲み屋街にかけての充実ぶりでしょう。大きな海鮮の店も、小さな間口のラーメン屋も、最近増えているこだわりの食材のビストロも、質量ともに都内きっての飲食街が、目下拡大を続けています。
また、南千住駅に向かう「コツ通り」という商店街も昭和の風情が漂う地元のお店がたくさんあります。
こうした街並も市場(と宿場町)とともに作られてきました。
 

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そして場内にも、誰でも買いやすく品揃え豊富な関連店舗(物販)が集まっています。場所は仲卸棟のすぐ向かい。大田市場もそうですが、ちょっとした商店街風のつくりで歩きやすい。築地の残念だったところは、うおがし横丁が屋根がなく、雨の日は混乱していたことですが、ここは安心。
お店はプロユースの鰹節や昆布が買えたり、お得に缶詰や瓶詰が揃ったり、ブランド和牛の肉のアンデス(葛西市場に本店があり、卸のほか小売店も各地に展開)もあります。
 
そして北足立千銀などの青果店の特徴は、地産の伝統つま野菜(穂ジソや木の芽など)の取り扱い。魚市場なので、和食の買出しには欠かせないものです。足立区内で生産された品物を扱う、地産地消は東京の市場としては稀有なことです。
 
入り口看板にも明記してあるように、関連はどのお店も一般客歓迎。参考までに、筆者はあるお店でレトルトカレーやとろろ昆布などを買ったら、かなりおまけしてくださいました(常におまけがあるかは保証しません)。ご近所の方には日常の買い物にも便利でお得ですね。
 
正門に戻ると、詰所の向かいに5軒の飲食店が並んでいます。
寿司の"武寿司"、海鮮丼の"かどのめし屋"(北千住店もあり)、定食の"しいはし食堂"、海鮮丼の"とくだ屋"、そば・うどんの"たけうち"。
メディアで紹介された店もあり、近くの会社員のお昼などにも重宝されているようです。昼時には行列ができます。なんといっても安い。

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とくだ屋は「豪華海鮮丼」でも1300円、この日替わり定食はなんと580円。サゴシの塩焼きと、関連に立派なしいたけが入荷したのでしょう、そのまま天ぷらにした豪快なものです。味噌汁もあら汁。夜も営業しており、市場の食堂だけでなく、街の飲み屋さんとしても活躍しています。

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さらに全体にフレンドリーな下町感をかもしだしているのが、こうした趣味?の品々。そばの"たけうち"では自作の小説やエッセイのプリントアウトがもらえます。
手作りの看板や手書きポップも多く、市場の中なのに下町の商店街そのものです。

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最後に忘れてはいけないのが、この自転車屋さんの隣にある神社。市場にはどこも神社があります。築地は水神様ですが、ここは金比羅さん。水運の神様です。立派なおやしろに、お神輿もあるようです。
 
いかがでしょう。築地とも大田ともまた違った、こじんまりとして気さくな足立市場。それでももちろん、扱う品物はホンモノです。
これが近くにある地元の方たちは、毎日の食も充実し、その食べ物がどこからどう来るのかも体感することができて幸せです。飲食店なら迅速で特徴ある買出しがしっかりとできます。
今、都内各地の小規模な市場は青果市場だけですが、本来であればこのように小回りがきく市場が各地にあり、流通を支えることがほんとうの食の豊かさや、東京の多様性をつくるのです。
「遠くて買出しにいけない」として、小売店や飲食店を閉店させてしまった豊洲市場移転。
失われたものの本質は、足立市場で見つかるのではないでしょうか。
 
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今月16日に豊洲市場仲卸棟のエレベーター内で、猛毒のセアカゴケグモが見つかりました。ターレによる死亡事故も起きています。想像以上に危険な豊洲市場。これが「食の安全」といえるでしょうか。
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下町の台所・足立市場(前)

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まずはお知らせ。
築地市場は営業してます!
築地市場[自立営業]お買い物ツアーは、現在は火・土13:00~の営業です!!
築地市場場内で「営業」を行うため、仲卸さんたちは豊洲でめちゃくちゃ苦労して仕事をされてから築地に移動してきます。予定は急遽変更になる可能性があることをご了承ください。最新情報は右リンク営業権組合のツイッター(みずのやさんツイッターにも引き続きアップされていますが、営業権組合のほうが探しやすくなりました)で直前に確認してください。
 

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年の瀬が近づき、お正月仕度の検討をはじめられたみなさん。これまでは築地に来て、場内と場外で買いまわりをしていたのに、今年はどうしよう、とお悩みではありませんか?
 
豊洲新市場の仲卸棟には一般客が入れないとされており、歳末の買出しはできるようにしてほしいという運用の変更が、現在一部の業者さんから出されているようです。が、「閉鎖型」をうたっている以上難しいと思われます。なにせ事前の都民見学会ですら、卸・仲卸のフロアに立ち入るときは都民は靴の上にビニール・カバーの着用が義務づけられたのです。ブロガーご招待や小池都知事本人などは土足だったようですが。
また、もし一般客が買いに行くことができたとしても、行きたいでしょうか。ご家族の中に「気にする人」がいた場合、せっかくのお正月の食卓が気まずいものになってしまいます。
あるいは現在、観光客から「遠い」「ものすごく歩かされる」「飲食店が混んでいる」「高い」「それでいて魅力がない」などと大いに不満の声が出ている豊洲新市場です。築地場外と買いまわりをするのも不便で、暮れのお買い物からすでに気まずいものになってしまう可能性もあります。
そうやって、豊洲での買出しをしている飲食店や魚屋さんの苦労を実体験してみる、というのもアリかもしれませんが・・・
 
そんなみなさん。私たちは「魚河岸は築地」とうたっている以上、買出し業者さんも含め、通販とかに走るよりは卸売市場の制度を維持してほしい。
そこで、ここはひとつ、足立市場はいかがでしょうか。
 
都内11市場のうち、魚を扱うのは3つ。巨大市場(シェアのほとんどは青果)の大田に比べ、敷地面積4万2000㎡の足立はこじんまりとした水産専門の市場です。取扱量は約50t。それでも大田よりやや多いくらいです。
大卸は築地の大都魚類中央魚類の支社と、東京北魚の3社。仲卸は約50店舗で大田より多いです。
隔月第二土曜に開催される「あだち市場の日」が今話題となっており、「一般客も仲卸で買えます」とうたっていますが、実はひそかにふだんの日でも買えてしまいます。もちろん年の瀬も。
 
今回は前後編で足立市場のレポートです。
 

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足立市場は北千住と南千住のちょうど中間。そのほか東武線の千住大橋駅が利用できます(徒歩3分)。南千住・北千住は築地から日比谷線ですぐです。南千住からだと千住大橋を渡って徒歩15分。北千住からだとコミュニティ・バスも利用可能です。小口の買出しの人だとこの距離はややネックですね。
 
一般客目線としては、この場所は「奥の細道出立の地」。松尾芭蕉が深川からの舟をあがり、日光街道を歩きはじめた場所として有名です。
千住の市場の歴史はなんと天正年間(16世紀!)にさかのぼり、芭蕉の時代にも商業の土地だったようです。北千住の方向に旧日光街道を向かうと、旧「千住のやっちゃば」の史跡や案内が多数あります。

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今の中央卸売市場(青果・水産)となったのは昭和20年、1945年の2月、戦争末期。なんと開業62日で空襲により全焼してしまい、それでもすぐに木造で再建されたそうです。
昭和54年に青果が北足立市場として移転したため、現在は都内唯一の水産専門市場となりました。
いきなり歴史だけでもすごい。
 

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日光街道と旧日光街道の分岐点が正門(歩行者入り口はここ一ヶ所)です。この看板も一般客ウェルカムな感じ。
まずは正門詰所に声をかけましょう。建物の配置だけでなく中のお店も全部載った案内図がもらえます。対応も親切。「仲卸で買いものできますよ」とも、ここで言われました。聞き返すと「買えない店もあるけど」とのこと。
詰所の先は立体駐車場やトラックの荷下ろし場があり、すでにターレやフォークも行きかっているので注意しましょう。

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右手に関連棟があり、その奥が仲卸棟、さらに先が卸(2Fが事務棟)で、その奥は冷凍・冷蔵倉庫など。もちろん平場。コンパクトにまとまっており、ムリのない動線が作られています(市場の動線にムリがあってはいけないんですが)。
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セリは5:30からですが、早朝は業者さんで混雑します。仲卸棟の一般立ち入りは8時以降が推奨されています。お魚が見られるのは10時ごろまで。品物は少なくはなっていますが、それでも市場らしさが満喫できます。もともと小口の販売に強いとされていて、遅い時間になると一般客でも買いやすい小ロットのパックも並びます。
 
築地とちがって鮮魚と塩干・加工のブロックがわかれており、建物南側には練り物やかわきものなんかもあります。値札がちゃんとついていて、一個から売ってくれます。
なんといっても、売り場に降りられない大田や小さなのぞき窓から見えるかどうかという豊洲とちがって、仲卸さんたちが働いている様子や買出しの様子が間近で見られるのが楽しい。

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この時間だと清掃作業もしていますので、水はねには注意が必要ですが、豊洲のように排水に問題があるなどはまったくなく、水や海水をばんばん流して清潔を保っているのも見られます。
また、店と店のあいだに間仕切りがないのも特徴です。非常にフレキシブルな運用ができそうな感じ。

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築地のように観光客があふれていることもないので、むしろしっかりと市場の雰囲気や仕事ぶりがわかりますし、さらに写真撮影もOK!
これでセリ見学でもはじめれば、観光客(特に外国人)は豊洲ではなくこっちに来るのでは?
 

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仲卸と関連の間(あと敷地北側の青果店の周辺)には、買荷保管所・茶屋があります。こちらも築地と同じく伝統的な「潮待茶屋」の名前の業者さんも。
俯瞰してみると築地と千住市場は隅田川でつながっています。築地は海運が使えましたが、こちらは古くは川の水運を活かした立地だったのではないでしょうか。
 

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活気のある現役の市場でありながら、建物や道具の随所に歴史を感じさせる足立市場。「築地ロス」の方にこそ来てほしいし、また、都民の台所にふさわしい気さくで便利な場所です。
足立市場、相当ええじゃないか!
 
次回後編では関連と、みんな大好き市場食堂のご紹介です。
 
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築地直送がええじゃないか!

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築地市場は営業してます!
築地市場[自立営業]お買い物ツアーは、現在は火・土13:00~14:00の営業です!!
築地市場場内で「営業」を行うため、仲卸さんたちは豊洲でめちゃくちゃ苦労して仕事をされてから築地に移動してきます。予定は急遽変更になる可能性があることをご了承ください。最新情報は右リンク営業権組合のツイッター(みずのやさんツイッターにも引き続きアップされていますが、営業権組合のほうが探しやすくなりました)で直前に確認してください。
 

さて、この「営業権」は築地ブランドという「暖簾」に基づいているわけですが、みなさんの街にも築地ブランドはありませんか?

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これらの写真は都内各所で今年春ごろから見つけたものです。都内に限らず、たとえば東北のほうの回転寿司などでも思いがけず「築地直送」の看板があったりします。
築地で仕入れている、というだけではなく、場外に本店があるお店もありますし、「漁港直送」と築地の文字が並んでいる謎のケースもあります。
もちろん「築地」と看板に書いていなくても、築地で仕入れておいしいものを出していたお店はたくさんあります。魚に限らず、某テレビドラマに取り上げられた人気の街中華のお店の名物「ニラ玉」が築地で仕入れていて、それができなくなったため廃業してしまった、という話はショックをもって広まりましたね。しかし、看板の「築地」の文字は、やはり大きなブランド力があります。
 
*なお、掲載したお店は撮影者が偶然見かけただけで、グルメガイド的な意図はありません。
 
ところで都知事が以前言っていた(すでに言わなくなった)「豊洲ブランドの確立」はどうなったのでしょうか。
豊洲直送」がマイナスになる可能性は、現時点ではかなり大きいのではないでしょうか。
先日築地にほど近い東銀座で見つけたのが、こちら。

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何枚か看板があり、内一枚(写真上)だけが「築地」を直していませんでした。「移転推進派」といわれる大物仲卸店を前面に押し出したお店のようなのですが、この仲卸店の由緒を書いた文章があるため、「豊洲」にするとうまく帳尻があわないのかもしれません。なお「移転前」の文字は、市場の移転ではなく、このお店がまもなく移転するようです。
 
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営業権組合の2店舗が30日間の、東中労が15日間の営業停止命令が出されています。抗議の声を送りましょう。
 
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