築地でええじゃないか! かわら版

「新宿港町行進」や築地場外、都庁前などで配っているかわら版をアップしています。転送・印刷配布ご自由にお使いください。

他の市場はどんなとこ?/道路拡幅に迫られる豊島市場

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他の市場はどんなとこ?シリーズ、今回は巣鴨にある豊島市場(青果)です。
 
東京都が築地を移転したとき、次は豊島と淀橋が危ない、という噂が出ました。噂というか、悪い予想ですね。
どちらも都心に近い好立地。駅からも近い。だからこそ、買い出しの人には便利だし、青果は都内各地に分散立地してる方がいい。
でも、そういう地域って、今、再開発でタワマンや商業施設が乱立してるじゃないですか。それは民間のことだから、公共の市場と関係ない、と思いますか?東京都が、神田の跡地をどうしたか、築地の跡地をどうしようとしているか。

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そして豊島市場、行ってみると、たしかにヤバい。
巣鴨駅から北口、お婆ちゃんの原宿こと地蔵通り商店街を左に見て、白山通りを7-8分歩くと、豊島市場の正門。
その脇がこれ。

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そして、市場の北側、道路を挟んだ分地(茶屋的な空間と、ゴミ処理、ターレの充電場所がある)のとこも、こんな感じ。
この空き地、道路の拡幅用地なわけです。
 
白山通り、この先から中山道国道17号ですが、実際、市場からもう少し北、都電の先では、そこから更に道幅は広がり、別の街のような雰囲気。
もちろん白山通り沿道は充分高いビルが建てられるので、すでにタワマンがいくつかありますが、再開発ディベロッパーにとってもっともほしいのは広い敷地。公共施設用地を安く手に入れられればベストです。
 

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さらに現在の再開発は、商店街のあるところを狙い打ちしています。
築地だって場外がありますし、お隣の月島もんじゃストリートのタワマン乱立も凄まじい。他にも、立石飲んべえの聖地、十条銀座、谷中夜店どおり。高円寺純情商店街ハッピーロード大山などは完全に商店街の真上を通す道路計画が、優先整備路線とされています。

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(大山南口。この脇道が拡幅計画があり、ここから奥に見えるアーケード・ハッピーロード大山につっこみ、商店街を壊して延伸する。計画地区内に巨大集合住宅と商業施設の計画もすでにあり)

 

巣鴨地蔵通りも都内でもっとも賑わう商店街の一つですが(最近はお婆ちゃんの原宿、だけでなく、かなり幅広い年代が訪れる)、今、白山通り入り口の9m!!拡幅と電線地中化(電線地中化だけで歩道は広くなるのに、なぜか道路拡幅もついてくる)で揉めているそうです。商店会ととげ抜き地蔵尊高岩寺)の関係もネックらしく、あの月間住職にまで取り上げられていました。

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(人気の定食屋・ときわ食堂。築地で仕入れていたことで有名。ほかにも魚河岸のマークを冠した飲食店や干物屋さんなどがある)
 
そんな豊島市場ですが、由来は16世紀までさかのぼり、江戸時代には「辻のやっちゃ場」として三大市場のひとつだったそうです。現在の形になったのは昭和12年とかなり歴史があります。

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都内の中央卸売市場ではもっとも狭い23334平方メートル、取り扱い360tの小さな規模ですが、買い出しは豊島区以外にも文京区や板橋区、北区からも立地がよく、上述した十条や大山の商店街に多い八百屋さんや人気のお惣菜屋さんを支え、それがご家庭だけでなく、地元の数ある飲食店をも支えているはずです。
 
豊島市場で見つけたもの。今、話題になっているのは日米FTAでトウモロコシ爆買いとかですが、TPP11も忘れてはいけません。発効直後からスーパーマーケットにやたら並んでいるニュージーランドのリンゴ・jazz apple。考えてみるとニュージーランドは季節が逆なので、夏にリンゴが入ってきても日本のリンゴ農家にはすぐにはダメージはないのでしょうか?

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最後に、みんな大好き市場食堂のレポート。
関連に一軒ラーメン屋さんと「朝めし前」なるお店がありましたが、ネットなどで「市場メシ」として話題なのは、白山通りを渡った「場外」にあたるナニコレ食堂。市場の営業時間に合わせた営業をしていて、店内には青果関連のポスターも多数。

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新しいお店で若い女性がやっていましたが、ちょっとスナック風の風情のある謎の店です。常連のおやっさんがブツブツ言いながらお運びとかのお手伝いをしてるのもスナック的。
そしてメニューがやたら多い。緊急チョコ100円とは?最高値メニュー、ザ・カルシウム1000円とは?

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あまりのことにオーダーしてみたのが、このカレー&パン!パンとは細切りの食パン、とは、かなり想像の斜め上ですね。市場メシは昼飲みがつきもの。梅酒をカウンターの上で漬けているので、梅酒ロックを注文してみたら、某メーカーのカップが出てきました。冷蔵するためにこれに移しているのか、まだ漬かってないからそれまでは某メーカーなのか…
まさにナニコレでありました。
 
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東京都の卸売市場条例改定案がかなりヤバい中身です!!
7月の会議に基本方針として都が出してきているのがこちら。
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/gyosei/pdf/pdf/jourei/4/shiryou.pdf
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http://www.metro.tokyo.jp/tosei/iken-sodan/otoiawase/otoiawase/goiken/index.html
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カジノ・シール投票&シンポジウムのおしらせ

ひさびさ!

「築地をカジノに?賛成・反対シール投票」を行います。

2019.09.07(土)11:30~1時間程度(雨天中止)

築地四丁目交差点(本願寺側)

 

 横浜カジノが騒ぎになっているときにやれればタイムリーだったのですが、いやいや、横浜もこれから市長リコールか、と、いう大切な局面です。

しかし、横浜の敷地は狭いのではないか?大阪からサンズも撤退したし(IR条例は国内3ヶ所までの設置)、本命はやはり東京?と、いう声もあります。「えー?カジノは横浜でしょ」と言われるのも承知のうえで、今、聞いてみたいと思います。

 

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ようやく、かわら版の豊洲面をマイナーチェンジしました。

 

そんな豊洲市場の問題だらけの現状を報告し、東京都卸売市場条例改正(これも問題だらけ!!)を考えるシンポジウム、中澤誠さん、女将さん会、宇都宮健児さんが集結です。

 

2019.09.16(月・祝) 13:30(開場13:00~)

「築地閉場・豊洲会場から1年」

上智大学四谷キャンパス・ソフィアタワー 6-205教室

資料代1000円

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「都庁前スタンディング」のプラカードを描きました

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 築地は壊す、豊洲は壊れる。

現場に足を運んでみると、そんな状態です。
 
この卸売市場破壊問題のもう一つの現場こそ、東京都庁
築地市場の破壊も、カジノ?と疑わしいまちづくり素案も、豊洲市場の事故を検証しないでただエレベーターを封鎖して仕事の邪魔をしてるのも、閑古鳥鳴きまくりなのに続けている土曜マルシェで業者の駐車場を潰しているのも。
そして今や本丸・卸売市場条例改悪を推し進めているのが、東京都庁
9月3日からの都議会にも上程されるものと思われます。
 
7月の会議に基本方針として都が出してきているのがこちら。
 

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そんな東京都庁に誰も何も言わないわけにはいかない、と、静かな行動ながら、ずっと続けてくださっているのが、この都庁前スタンディングです。
静かな、といっても、築地でええじゃないか!の幟とバナー、数々のプラカードを立てていれば、無言のスタンディングでも注目度は高い。都庁職員の目にも止まりますし、観光客などから声もかけられます。
また、参加者同士の情報交換もかなり濃い中身になることも。
 
最近は週1回程度、水曜の夕方18:00-19:00が多いですが、曜日は決まっていません。直前に呼びかけ人のツイッター告知
 
で確認してください。真夏ですが、この時間なら十分涼しいですよ。雨のときは歩道橋下になります。
 

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現在のタイトルは
 
東京の街を壊してるのはここだ!
築地市場は約束通りにして戻せ!
カジノは不要!
卸売市場条例改悪反対!
水道民営化反対!
都庁前スタンディング
 
と、どんどん長くなってきました。
言いたいことや問題点はホントはもっとあるので、全部並べたら、こんなもんじゃすまないですね。
 
「東京の街を壊してるのはここ(都庁)だ!」は最近加わった大見出しですが、とても的確なひと言です。
 
築地の再開発、豊洲市場の文字通りの崩壊、もありますが、現在東京中で進んでいる駅前や商店街潰しの再開発計画によって、東京の街は今、どんどん壊されようとしています。
 

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それぞれの街で、たとえばタワマンを建てているのは民間ですが、そこに区による道路拡幅、あるいは 役所や施設の移転、防災を口実にした「まちづくり」が密接に絡んできています。
そしてその道路計画は東京都が優先整備路線として推進しているもの。
 
また、築地移転はもちろん、晴海選手村や神宮などの大型開発で東京都が取った手法が市区レベルで縮小コピーされているようなところもあります。そして、たとえば日建設計東京ガス三井不動産大成建設など、同じプレーヤーが各地に登場。
都は、民間のことだから、区が施工することだから、と、関与を否定するでしょうが、これが偶然といえるのか。
 
また、築地移転に加え、次は消費税増税が迫り、お魚屋さん・お寿司屋さんに限らず、街の商店は疲弊し、閉店を余儀なくされる店も多数。そんな商店街を狙っての再開発。
 
なので、このプラカードには大規模な都心部ではなく、周縁部の再開発に直面している街を描きこみました。
小池百合子さんはコスプレ好きでアメリカ好きなので、一応最新のアメリカ版KOMぽい体型にしたゴジラ
の、足元に皆さんが愛する築地市場と水神社。踏むなー!
 
そこから反時計回りに、木々は中野平和の森阿佐ヶ谷北口再開発の欅屋敷、看板建築は神保町や谷中(よもやこんな有名商店街まで再開発とは!)ほか東京の渋い街なみ代表、富士山は十条の富士神社(道路拡幅でピンチ)、アーケードは十条(駅前に46Fタワマン)やハッピーロード大山(人気アーケードが道路で分断)戸越銀座、ミュージシャンは高円寺(純情商店街を道路で潰す)、謎のピンクの象さんは西荻窪(道路拡幅と駅前再開発。ちっちゃいアーケードにこいつがいる)。コックさん、魚屋さん、海外観光客さん、オシャレなおねいさん、あと。猫のいる路地が狙われてる、という法則もあり。そして再開発問題を一気にメジャーにしてくれた立石・飲んべえの聖地を守れ
立石は葛飾区庁舎の移転、京成電鉄の駅改築を口実に、127mのタワマン・区庁舎、125mのタワマン・商業施設が2本と、街がまったく別物に!まさにゴジラ的計画。
 
メインは築地市場ですが、盛りだくさんの都庁前スタンディング、に、便乗して盛りだくさんのプラカードを描かせていただきました!ぜひ、でっかいサイズで都庁と対峙する、ピンクの象(逃げてる…)を見に来てください!
 
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カジノ・シール投票大集計。

築地をカジノに?賛成・反対シール投票、8回分累計は
賛成26 : 反対481 トータル 507票
となっております!
 
これまで3月末から計8回実施しました#築地をカジノに賛成反対 #シール投票 at築地四丁目交差点&築地市場駅にご協力いただいたみなさん、ありがとうごさいました!
Thank you for your cooperation for research about Tokyo met.gov.plan Tsukiji change into Casino? at Tsukiji!!
 
これまでの結果を一気!

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3月30日(土)賛成 5: 反対75
 

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4月6日(土)賛成 4: 反対63
 

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4月13日(土)賛成 3: 反対61
 

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4月20日(土)賛成 2: 反対75
 

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4月27日(土)賛成 2: 反対72
 

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5月11日(土)賛成 2: 反対54
 

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6月22日(土)賛成 3: 反対32
 

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7月13日(土)賛成 5: 反対49
 
シールが二色になっていますが、上段の色がいずれも、四丁目交差点(11:00-12:00ごろ)、下段は築地市場駅(13:00-14:00ごろ)の集計です。
築地市場駅は #築地市場営業権組合
#お買い物ツアー 前後の実施のため、偏りがありますが、特にお買い物ツアーではない方もどんどん貼ってくださってこの結果です。
 
取材者個人の印象ですが、3~7月の変化としては、まず、築地に来る観光客が減った。天候や日の巡りもありますから、一概には言えませんが、やはり築地には卸売市場を目当てに来ていた方が多かった。海外の人はさらに如実かもしれない。
まぁ、市場の建物が囲われ、壊されていては、築地が好きな人は来るのがツライだろうと思いますよ。
最近は「築地に行くのが目的」という人が減り、コースの一環で来たとか団体ツアーが目立つ感じです。もちろん買い出しの人は激減。
それがどのくらいシール投票に影響したかは、これも投票実施のタイミングとかもあるので、断定はできませんが、3,4月ごろはまだ「築地はこういう場所なんだ(だからカジノはダメ)」と語る人が多かったように思います。最近は「カジノはよくないからダメ」的な、築地にこだわらない反対意見を言う人が増えてます。
 
これから暑くなり、四丁目交差点では信号待ちの人たちがなんとかして本願寺脇の木蔭に入ろうとする、築地の夏の名物風景が展開されます。そのため、シール投票もあまり成果が出ないだろうなぁ、と、いうことで、夏休みの予定です(突然やるかもしれない)。
 
再開したらまた、みなさんよろしくお願いします。
 
この企画が田中龍作ジャーナルに取材され、BLOGOSにも転載されました!
 
築地市場・お買い物ツアー築地市場正門前で毎週土曜日13:00~13:30。
詳細・直前情報を水谷さんのツイッターで確認の上、どしどしご来場ください。
朝日新聞は真上から見えているはずなのに、一切黙殺していますが、朝日発行のWEB RONZAには永尾俊彦氏による良記事が載っています。
 
 
 
#やっぱり築地がいい #築地でええじゃないか #築地はひとつの街#築地は文化 #おいしいは正義
#tsukijiisthebest #tsukijifishmarket #savetsukiji
#豊洲新市場に賑わいは不要 #築地の賑わいを大切にした方がいいよ #築地をカジノにするなんて #築地は壊す豊洲は壊れる
#わしらはしょせんバクチのコマじゃけんの #人生はバクチなのにこれ以上なんでカジノが必要なの
 
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週末は獅子祭。かわら版8号データも掲載しました。

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今週末6月7日(金)~10(月)は、波除神社の獅子祭。
金曜の宵宮からはじまり、土曜が里神楽、日曜にお神輿が築地町内を巡行します。最終日の月曜は大祭で、神社にお寿司などを奉納する築地ならではの儀式がおこなわれます。
詳細はこちら。
 
これまではお神輿は市場の中に入り、昨年は江戸時代以来の船渡御もおこなわれました。また、お歯黒獅子のお神輿を「市場は女性が支えてきた」として女神輿としてクローズアップしていたのも特徴でした。
 
今年は観光客も少ない日曜に、築地の町のお祭としておこなわれるようです。
築地の水神社は神田明神の遥拝所でしたが、獅子祭のときは波除神社から山車を引いて行列がまわりました。場内と場外はひとつの街としてつながっていたのです。
豊洲の水神社は深川八幡宮の管轄に変わりましたが、深川のお祭が入るどころか、関係者以外立ち入り禁止の裏側の駐車場わきにぽつんと建っています。
 
お買い物ツアーは通常通り、13時から築地市場正門前です。
仙台中央市場をはじめ、全国からの品物が入りはじめて、品揃えが多彩になってきました。
詳細・直前状況は右記「みずのやさんのTwitter」でご確認ください。
 
3ヶ国語で現状を説明する新作かわら版・第8号と、裏面のお買い物ツアー案内はこちら。
ダウンロードしての印刷・配布、データの拡散、ご自由にお使いください。今回は表面と裏面をセットにする原則はありませんが、レイアウト一面について分割、改変しての使用はご遠慮ください。

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かわら版8号配布開始!! & 葛西市場レポート

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5月25日(土)は、引き続き、カジノ・シール投票はありません。
が、いよいよ新作かわら版発行!
築地でええじゃないか!かわら版8号は、日・英・中三ヶ国語で築地と豊洲の現状をコンパクトにまとめた内容です。
カジノ問題について詳細に書いた7号とあわせて、築地案内、訪日観光客向けに配布していく予定です。裏面はお買い物ツアー案内もリニューアル!
 
25日はこのかわら版を12時ごろから築地各所で配り、お買い物ツアーの告知につとめます。
 
その後、お買い物ツアーは通常通り、13時から築地市場正門前です。今回はゲスト参戦もあるらしいですよ!
詳細・直前状況は右記「みずのやさんのTwitter」でご確認ください。
 
ちなみに25日は、大田市場で8:30~10:00まで水産物部感謝デー。ふだん仲卸で買えない大田で買い物のチャンスですよ!ヒラメがおいしい季節ですね。
 

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さて、前回に続いて、「他の市場はどんなとこ?」シリーズ。
今回は葛西市場(青果・花き)です。
 
葛西市場は1935年にできた両国市場がルーツ。現在地に移ったのが1984年で、95年には東京東部の花き市場を統合する形で、花きも併設されることに。
敷地は74515㎡、青果の扱い量は496tと中規模の市場です。
立地柄、千葉からの買出しが半数くらい。千葉や地元産の野菜も入ってくるようです。

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最寄り駅は京葉線葛西臨海公園京葉線の開業が75年で、一連の湾岸開発の流れから大規模な流通拠点として開発されたエリアにあります。
駅にはマグロの展示がたくさんあり、葛西は水産市場?と思ってしまいますが、これは海側の葛西臨海公園の水族館のPR。食べるマグロではなく、見るだけのマグロです。
 
駅を出たら西側(新木場方向)へ線路沿いを進みます。線路の北側は大型トラックがゆきかう首都高湾岸線。歩道橋で渡ると、葛西中央通りの先右側に市場の敷地が見えてきます。徒歩8分くらい。

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市場の北側は葛西トラックターミナル。そのほかも流通関連の大型施設が集中しています。水産会社のキョクヨーもなぜかここにある。
 
青果は一階建ての一棟がコンパクトにまとまっており、左右からトラックがアクセスし、フォークリフトでどんどん荷捌きを進めていきます。
花きは敷地東側に建つビルで、こちらは立体型の屋内市場になっています。
新しくできた、ほんとうに流通の経由地という感じのシンプルな構造です。なぜか、敷地内の神社はありません。

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関連は正門手前にある低層の建物にまとまっており、物販はあまり一般消費者には用のあるお店はありません。
飲食は二軒あり、正門から看板も見え、近隣の倉庫街のひとたちも食べにきていました。
喫茶といいながら食堂の仙泉と、寿司といいながら寿司がない小池寿司の二店。どちらもメニューがとても多く、小池寿司は寿司と洋食(は仙泉で)以外ならなんでもありという感じ。日替わり定食も和食と中華があり850円。その他麺類やチャーハンの日替わりもあります。

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写真はトリもつ煮定食750円。市場的なボリュームと濃い目の味付けです。
 
葛西市場には場外もないのですが、一店舗だけ。敷地の北側に隣接した「葛西食品市場」という名の西村食品のスーパーがあります。
スーパーなのでなんでもあり、乾物や加工食品、ジュースやお酒、野菜・肉・鮮魚と、業務用の冷凍生鮮品が充実。業務用・保存用から、家庭で今日使えるロットの野菜やすぐ食べられるアイス(なぜか種類が多く、安い)などが市場価格で手に入ります。ただし営業時間は6:00~12:00まで。

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特に見学というところもありませんが、周辺全体の雰囲気とともに、トラック主流の物流を実感できる、都民(と千葉県民)の日常の食を支えている市場です。
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他の市場はどんなとこ?/品川食肉市場

前日の告知となり恐縮ですが、5月18日のカジノ・シール投票はありません。お買い物ツアーは通常通り、13時から築地市場正門前です。
詳細・直前状況は右記「みずのやさんのTwitter」でご確認ください。

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ひさびさ!他の市場はどんなとこ?シリーズ、今回は都内唯一の食肉市場・中央卸売市場品川市場・芝浦と場(とじょう)をお届けします!

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と場と行っても、カジノ推進派にとって残念ながら、賭場ではありません!
品川市場の立地は品川駅すぐ。周辺はオフィスビルやタワマンの立ち並ぶ湾岸ゲートウェイ。築地同様、ディベロッパーが喉から手が出るほどほしい好立地では(そしてここも失っては日本の水産・畜産業は壊滅します)?と、心配になります。
が、現在は周囲の変貌をよそに静かに変わらぬ姿を保っているのが、この壁。

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実は品川市場は一般は完全立ち入り禁止(学校からの見学のみ)、写真も不可豊洲以上のほんとうの「閉鎖型」市場です。
 
それは、と場=屠場が併設されているから。
 
食肉(牛・豚)の多くは卸売市場に生体で搬入され(枝肉取引、輸入肉もあり)、場内の屠畜ラインで解体されて、検査を経て翌日に市場でセリにかけられます。
働く人たち(都の職員)は厳しい衛生管理を受け白衣・マスク・ヘルメット着用、施設内には消毒やエアカーテンを経ないと入ることはできません。搬入車両も当然厳密に管理。
 
「閉鎖型」といいながらエアシャッター開けっぱなしで作業したり屋外で荷捌きしている豊洲市場とは大違いです。もちろん品川は、コールドチェーン以外の何ものでもない。
 
品川市場が「閉鎖」しているのはもう一つ理由がありますが、それは後述。
 
まずは品川市場の歴史。江戸時代まで肉食文化が広まっていなかった日本で、食肉と場が必要となったのは、開国当時の外国人向け。
慶応3年(1867年)に白金に東京初のと場が作られます。
2年後の明治2年(1869年)には築地にも公営と場が開設。なんと築地は水産・青果より食肉が先だった!そもそも築地も港町、明治時代には築地ホテルがあり、外国人居住地区でもあったわけです。
最大6カ所まで増えたと場を、昭和11年(1936年)東京市営・芝浦と場に統合、2年後から東京市が屠畜業務を直営するようになります。
併設市場が開業するのはだいぶくだって昭和41年(1966年)。その後、現在地で市場・と場の機能が近代的に整備されてゆきます。
 
ちなみに食肉市場・と場は全国にどのくらいあるのか見てみると、北は仙台から、南は佐世保まで。関東地方は6カ所ありますが、千葉県にはなく埼玉県に2カ所。品川市場のお肉は、都内中心の流通のようです。
北は仙台から、というのが意外でしたが、国内最大の畜産地・北海道ではホクレンが運営する「家畜市場」があちこちにあるそうで、生産地市場は流通経路がちがうようです。
 
そんな品川市場で見学できるのは、正門から少し先の道路に面した食肉市場センタービル(事務所棟)6Fの「お肉の情報館」(10:00~18:00土日祝日休み)のみ。予約不要ですが、名前を書いて入ります。
中は広い一室で、中央に巨大な枝肉の実物大模型、牛の皮(と場で解体した牛豚は、食用だけでなく皮革や医薬品用にも卸されます)など。ケース内にと畜に使う道具の実物、パネルや紙の資料、あとは自分でプログラムを選べるビデオ(機械が古い!)を見ることができます。
ここで真剣に学習すれば、畜産業から流通、市場取引、解体、お肉の調理方法(お店で配るようなレシピつきのパンフももらえます)、そして牛肉輸入自由化BSEなどのお肉を巡る諸問題(今問題のTPPやEPAの解説はない…)にけっこう詳しくなれます。特にビデオは、実際見学できないと場の作業を撮している貴重なもの。

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しかし、この展示施設さえも、撮影不可!豊洲市場のマグロ模型より立派な?枝肉模型くらい撮りたいなぁ、と思いますが、記念撮影スポットではないのです。
仕方ないので「築地でええじゃないか!かわら版」得意のイラストを描いてみました!もらった資料の裏にスケッチしたのを、あとで記憶で仕上げたので、こんな出来ですが…いかがでしょう?
 
豚の股鈎やフットカッターなどは、とにかく重たい動物を相手にしていることが実感できます。ちなみに牛は「大動物」豚は「小動物」と呼ばれ、別々のラインを流れます。
 
そして問題のパネル展示。
筆者は市場の継続性について気にしているので、畜肉の市場経由率はどうなのか、そのデータも出ていました。食肉もやはり年々市場経由率は落ちていますが、和牛や国産黒豚は変わらない傾向。つまり、高い肉は生体で消費地まで運ばれ、市場取引にかけられています。
しかし枝肉で輸入される輸入肉は今後も増えていく見込みで、景気も食糧自給率も下がり消費者が安い輸入肉しか食べられなくなる、そして国内生産者の経営も困難になることで、屠畜から解体、検査・評価、卸売を一環して行う市場の機能は危機にむかうわけです。水産や青果と同じ構造です。
 
さて、と場を閉鎖型にしているもう一つの理由。それは差別です。
屠畜・解体に対する差別意識はいまだに解消されておらず、お肉の情報館には品川市場に届いたヘイト文書なども展示されています。
それらは呆れるような内容ですが、ネットで「品川市場」を検索すると、誤解や偏見、あるいはタワマンのあるような品川でと畜(トサツと書く人が多い)を行わないでほしい、などの文言に簡単に行き当たります。タワマンの歴史など、と場の由緒に比べればはるかに浅いのですが。
 
よく言われることですが、ベジタリアンヴィーガン)が言うならまだわかります。もっとも動物を愛護して人間を差別するのもおかしな話ですね。
もしかしたら遠い外国で知らない誰かが「処理」した牛豚が冷凍されたものが市場を経由せず、スーパーで安売りされたり牛丼屋で提供されていれば、清潔で安心なので、神戸牛や松阪牛なんて穢らわしいとお思いなのかもしれませんね。
 
消費者が市場を嫌がるのは水産・青果にも見られることで、築地市場豊洲移転にあたって「市場は早朝深夜に交通量も多く、迷惑施設」と、住民は認識しているのか、と、懸念され、現に工事中や開場後も労働者の人がゆりかもめを利用することに「魚臭い」と、文句を言う人もいるようです。
 
もともとさらに差別が根強い食肉市場の移転は、逆に適地が見つからず容易ではないのか。あるいは「イメージダウン」としてディベロッパーの標的にされやすいのか。
TPPやTAG(日米"物品"相互協定)などで進む輸入肉による市場寡占、そして高輪ゲートウェイや築地をはじめとする湾岸再開発、世界的に深刻化している差別・ヘイト…
品川市場・芝浦と場の存続と、この市場が支える全国の畜産業の今後は、決して安穏とはしていられないと思われます。

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では、最後にお待ちかね、市場グルメ!
品川市場にも関連はありますが、包丁や白衣などのお店(帝国臓器など)が数軒あるだけで、一般は利用できません。
唯一入れるのが、「一休食堂」です。(6:00~15:00・日曜休み)
正門で警備員さんに声をかけて入れてもらいましょう。入ってすぐ左です。
 
ここはメニューの多さも話題となっていますが、もちろんボリューム満点でリーズナブルなお肉の定食も豊富で、近隣のオフィスからもスーツ姿の男女が連日訪れています。従って、12-13時は満席のことも。ただしメニュー提供は早いし大きなテーブルで席数も多いので、待ち時間はそれほど長くありません。
 
もっとも有名なのが、冒頭に写真を載せた煮込み定食880円。和牛頬肉煮込みとモツ煮汁、ごはん、海苔か玉子が選べます。
市場直送、おそらく都内でもっとも新鮮なモツが味わえます(品川市場に場外はありませんが品川駅付近にモツ煮や焼きトンの呑み屋街があるのが、都内二番目に新鮮なモツでしょう)。しっかり煮こまれた頬肉も柔らかく、肉の知識豊富なお店ならではの美味しさです。
ただし、働く人は連日だからか、野菜炒めや日替わりの魚定食のオーダーが多かった(水産市場の人たちはお肉が好き)。

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   (品川駅近くの呑み屋街・ランチタイム)

安くておいしくて駅近の一休食堂はグルメ投稿のブログなどにも頻出していますが、こういう記事にも「トサツをしている人たちと一緒で緊張」などという偏見が見られます。そもそも、市場で働く人はと場だけではなく、セリ人も検査員も事務員も買い出し人もいます。近隣のビジネスマンも食べています。
そして、と畜・解体の作業など、牛の顔面や臓物を火で炙って煮込んだものを口に入れ、歯で食い千切る消費者に比べれば、どれほどのことでしょう。
激しい言い方かもしれませんが、どんなに生き物の生命を奪うことから目をそらし、清潔なイメージで生産が見えない食品を望もうと、チューインガム以外の食べ物は完全に工場だけで作ることはできません
モノを食べるなら、その生産流通過程にいわれなき穢れを感じて見ないまま食べるのではなく、生き物が私たちの口に入る食べ物となるプロセスを意識する方が、よほど豊かではないでしょうか。消費者がそうしたプロセスを知ることができるのも、消費地市場が都会にあることのメリットではありませんか。
 
あらためて、生き物(動植物)や、生産や流通に関わる人たちに感謝して食べることの大切さを感じた食肉市場でした。
そういえば市場内に神社や供養碑はあるのか、知りたかったのですが、見学不可なのが残念でした。
 
おまけ。
もっと畜産のことを知りたい方は、東京大学総合研究博物館(本郷)へ。6月30日まで「家畜」展が開催中です(10:00~17:00月曜休み・無料)。

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