築地でええじゃないか! かわら版

築地市場が豊洲に移転して5年。卸売市場が支える消費者と商店街を守るため、東京都とゼネコンの再開発事業の動向をウォッチ。

習熟訓練を受けて… /2.10シールアンケート&かわら版くばりまつり

2018.2.5築地市場内で、第24回新市場建設協議会がおこなわれました。1.24の習熟訓練で、ようやく業者が豊洲市場の内部を初めて自由に見ることができた直後の、協議会です。
ところが、傍聴にくる業者はきわめて少なかったそうです。なぜなら、協議会開催のお知らせは、通常は全業者に文書で配布されるところ、今回は都庁のHPの告知のみだったため。
 
しかし、移転を「円滑に進める」ことが目的で、いわゆる「移転推進・賛成」といわれる人が委員であるこの協議会であっても、実際の豊洲市場の状況に、問題が続出。議論は紛糾し、東京都に対する業者からの不信感が顕わになりました。
 
マスコミ報道では「交通アクセスの改善が望まれる」「駐車場が不足」などと、おおまかなことしか書かれていませんが、たとえば、豊洲市場につながる環状2号線の開通が「豊洲開場から2ヵ月後」となる問題。環状2号線築地市場を通る形で計画されているため、当然築地市場をなくして、更地にしてからでないと工事ができません。計画段階からのあまりにひどい間違いなのですが、今になってようやく業界団体が本格的に抗議をはじめました。見れば素人でもわかるんですが…
 
駐車場は、現在業者用のものが5100台用意されているそうですが、当初計算では6000台分必要の見積もりでした。
都は「近隣の民間地を借り上げるなど」の対応を表明しましたが、当然ですが、タダではありません。そして「近隣」といっても、市場とコネクトしているわけではなく、またも品物の搬入・搬出経路が混乱することは必至です。
本レポートでも写真を掲載しましたが、トレーラーピットの使い勝手の悪さについても、築地の業者から大いに問題視され、駐車場への車の入出庫のルートが錯綜すること、必要な部分に屋根がけがされていないことなどの指摘がなされました。
 
何よりもおかしいのは、この時点まで業者の内見が厳しく制限されていたことです。
今後の都の方針として、「一般へのPR活動を進める(昨年度の補正予算で2億円)」と報告したときには、”推進派”とされる築地市場協会の会長が机を叩いて「業者になんの相談もなしか」と怒鳴ったことが、話題になっています。
なお、次回の業者対象の豊洲市場の「習熟訓練」等の内見は、まだ決定していません。
 
そんな「一般へのPR」ですが、豊洲市場魅力発信プロジェクト」として、以下が発表されています。
 
2.18(日)、3.4(日)代々木公園:アースデイ・マーケット
2.21(水)、23(木)大阪:シーフードショー大阪
2.25(日)芝公園:東京マラソン「マラソン祭り」
3.3(土)、4(日)ベルサール秋葉原:danchu祭り
3.6(火)~9(金)幕張メッセ:FOODEX JAPAN
 
 
また、3月以降には豊洲市場での楽しいイベントも予定しているそうです。
疑問や質問がある方も、ぜひ参加してみてください。
 
 
こちらからは、習熟訓練の結果をふまえて、ついに「かわら版4号」を製作中。
また
 
2018.2.10(土)シールアンケートとかわら版くばりまつりin築地
 を実施します。
10:00~もんせき通り・西側(新大橋通り・市場橋門近く)
11:00~築地4丁目交差点
を予定。ぜひご参加ください。
 
雨の場合は中止となります。