築地でええじゃないか! かわら版

築地市場が豊洲に移転して5年。卸売市場が支える消費者と商店街を守るため、東京都とゼネコンの再開発事業の動向をウォッチ。

「営業権で、移転を止める」今週末です。

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今、場内で話題沸騰の築地市場営業権組合」
第三回学習会
講師:熊本一規先生(明治学院大学名誉教授)「営業権で、移転を止める」
今週末、7月21日(土)12:30~14:00、築地市場3F講堂。
業者でない一般の方も歓迎だそうです。
 
「大変なことになる」とまで脅す人もいるらしいのですが、「豊洲に行って大変なことにならないように」「築地に留まる権利を主張して、大変なこと(移転中止・延期)になるようにしよう」というものです。賛同する業者さんも続々増えているようです。
中央卸売市場は自治体が設立し、業者は認可を受けた店子という扱いにはなりますが、家賃を払って、なおかつ都民の食のために営業をしているのだから、当然、その場所で営業を続ける権利があります。
都内には11ヶ所の卸売市場がありますが、現在黒字なのは築地と大田だけ、と言われています。こんな条件のいい築地から「自腹で」引越し、というのがそもそもムリ筋。
また、17日に中央区役所で開かれた築地の地域向け(場外など)説明会でも、築地市場の解体計画があまりにずさんで(ただでさえ移転は地元にデメリットなのに)、ネズミなどの獣害やアスベスト、粉塵などで、場外がそれこそ「大変なことに」なりかねない、と、大紛糾。移転は、市場に直結している場外のお店の営業権にも関わってくることです。
「築地の仲卸業者が権利を主張するなんて」と思う方もいるかもしれませんが、ご自身の家の「居住権」のことを考えてみていただきたい。賃貸にしても、長年住んでいる持ち家にしても、まったく条件の違うところに「自腹で」引っ越せと言われたら困るでしょう。
 

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前回ご紹介した波除神社の獅子祭ですが、お祭のこんなひとコマにも、築地の便利さ、築地(とその地域)で営業するメリットが見えてきます。
公道でターレを使ってお神輿を運んでいいのは、築地だけです(上写真は場内です)。
もちろん近隣のお店への配達も、ターレで公道を走っていくからこそ、迅速にリーズナブルに運ぶことができます。豊洲からだと、築地場外の「マグロの一尾買い」をしているあのお寿司屋さんも海鮮丼屋さんも、わざわざトラックで(もちろんコストもかけて)配達してもらわないといけません。そのコストは、いずれ価格に上乗せされ、消費者にとっても損です。
 
移転説明会ではターレ2600台がいっせいに豊洲に移動、と簡単に説明されたようですが、引越し業者も決まらない(最大手企業がムリだとして引き受けない)状態で、実現の見通しがあるのでしょうか。
神輿がひとりで歩けるもんではありません。
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引き続きこちらもよろしくお願いします。
連日熱中症のニュースが騒がれ、亡くなる方も出ている今年の夏。
炎天下に子どもを動員しての豊洲イベントなど、都庁の移転事業はすでに常軌を逸しています。
 
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