「築地でええじゃないか!かわら版presents 豊洲はダメじゃないか!ツアー第二弾:豊洲に魚はほんとに来るの?監視団」後編
その前にお知らせ!
築地市場は営業してます!
築地市場[自立営業]お買い物ツアーは、今週は火・木・土13:00~営業します!!
仲卸さんたちは豊洲でめちゃくちゃ苦労して仕事をされてから築地に移動(それも渋滞)してきます。予定は急遽変更になる可能性があることをご了承ください。最新情報は右リンクみずのやさんのツイッターで直前に確認してください。
[前回のあらすじ]
建物や道路の立体交差があり、すごく地図が起こしにくいのですが、略図にしてみました。これが豊洲新市場全景。
各章ごとに拡大図を載せますので、まずはざっくり見てください。
市場前駅からスタートするエンジ色の線がツアーコース。赤い丸囲み数字から→方向が、ビュースポットです。
赤で塗った部分は交通・動線関係。青は水回り。茶色が地盤です。
赤文字は外から見られる問題ポイント。紫文字は内部(見学コースからも見えない場所)ですが、外から見える部分と関連があることがわかります。
青果棟では揚水ポンプ脇の飲食店で汚水が逆流した地点、裏手のぐるり公園のずっと詰まって使用中止のトイレ(臭い)という、水回りポイント、前日入荷が多く、トラック台数は想定よりかなり少なめだったのに渋滞、青果のスロープの直角カーブなどを監視。全体を見てみると豊洲新市場はすべてのスロープに直角カーブかヘアピンがあります。
今回はまず卸(7街区)。
お待たせしました。
これがあのバズった動画、ターレ後ろ向き走行&危険なトラックすれ違いです。
本日、「築地でええじゃないか!かわら版Presents 豊洲はダメじゃないか!ツアー第二弾・豊洲に魚はほんとに来るの?監視団」に酸化したんだけど、この水産卸棟スロープのターレー後ろ向き走行とトラックの通行は、かなり危うい。今後、こうした危険なことが日常的に発生する可能性大! pic.twitter.com/XmWy5gAYAs
— Galbraithian (@galbraithian999) October 10, 2018
こちらのビューポイント⑤は、ぐるり公園のアンダーパスを通って反対側に渡り、有明北橋の上から。急傾斜&90度より鋭角と見えるスロープで、ターレがバックでのぼっていきます。今あらためて見ても、ものすごく怖い。ターレのドライバーさんが後ろを確認し続ける様子がはらはらします。
のろのろ運転でバック走行。電動のターレはバッテリー過負荷状態が続き、最悪、炎上します。
逆にフォークリフトは前にものを積みますから、下りでバックするかもしれません。
イラストにしてみました。
しかしそもそも「閉鎖型」なので、建物外でターレは走行しないはずでした。外を走ってきたトラックと同じところを走行していては、タイヤに土やほこりがつきます。これは駐車場(半屋外)でも同じことですが・・・
そしてここでG登場。
Gはどこにでもかならずいます。ただし豊洲新市場は海水不可で、真水も控えめに流しながらの清掃、しかも清掃困難な排水溝や配管などが多数あります。この組み合わせがとてもまずいのはおわかりでしょう。
それと、この撮影場所も屋外のぐるり公園上ですが、豊洲新市場はぐるり公園に囲まれ、屋上緑化もしているという、ムダにアウトドアでナチュラルな空間なので、G以外の虫もたくさん生息しやすく、駆除はできません。開場前に屋内でコオロギ?が発見されたらしい。築地にもフナムシはいますが。
そこから駅方向に戻ると管理棟の右手がビューポイント⑥。ここも揚水ポンプですが、特に臭かったところ。ただし、臭い場所は日によって変わると思われます。気になる方は、豊洲のまわりを文字通り嗅ぎまわってみてください。
正門手前の駐車場がビューポイント⑦小雨の屋外で荷捌きが行われています。
さんまやいわしのようです。
築地でも屋外ですし(屋根はある)、産地市場でもほとんどが屋外です。さらにいえば海に屋根がついているわけでもありません。そしてこの運用をしないと仕事が間に合わない、逆に魚の鮮度が落ちてしまう、ということで、働く人は「築地式」の荷捌き、つまり「普通の市場の仕事」をするしかないのです。だから、外でやることそのものが悪いとはいえません。
悪いのは「閉鎖型」「コールドチェーン」と言い続ける、つまり東京都が嘘をつき、メディアがその通りに報道していることです。嘘をつかれているのは、私たちです。
あと、室温が30度になる(排ガスと「室外機が室内についている」の影響)のもコールドチェーンとはいえません。
いよいよ仲卸棟(6街区)へ。
この図には書けませんでしたが、春の「豊洲はダメじゃないか! 見学コース編」のときに指摘したとおり、見学ルートからは仲卸が、狭い窓から屋根(なぜか店舗には屋根がかかっている)と通路の一部がちらりと見えるだけ。10.13の見学オープン以来、観光客から「超つまんない」と言われ続けています。
なお、現在仲卸店では「シャッターが開かなくなった」という事象が発生していて、地盤沈下による建物の歪みが懸念されます。
しかし、このシャッター、閉店時には毎日閉めて、外にものを出してはいけない(ターレもしまう)、という運用ルールだそうですが、よく考えたら、なぜ屋内の店舗なのにいちいちシャッターを閉めなくてはいけないのでしょうか?盗難防止?「閉鎖型」で外部の人は入ってこないのに、失礼な話です。一般客も入る築地にはシャッターはありません。
ビューポイント⑧仲卸棟正門付近。ここも屋外荷捌きです(屋根あり)。そして、「豊洲は環境に配慮し、また室内での運用なので、電動フォークリフトのみ」といわれていましたが、ふつうにガソリン・フォークも働いています。使っちゃダメだからフォークリフトを何百台と築地に捨てる、というほうが、よほどエコではないと思いますが。
もちろん、そうした買い替え費用は自腹です。引越し費用もすべて自腹。
仲卸棟では、外からはわかりませんが、有名な「地割れ」「臭い水噴出」も起きています。
地割れはぐるり公園側のバース。臭い水はこの図面では一ヶ所記入しましたが、実際は複数箇所(15箇所?)で発生したという最新情報があります。
仲卸棟の豊洲運河側はもっとも汚染がひどく、地下水くみ上げや遮水壁切り下げなど問題が頻出している場所なので、特に弱いようです。
加工パッケージ棟を過ぎると、元・千客万来施設用地が駐車場になっているのが、ビューポイント⑨。千客万来は二ヶ所作られる予定でした。いまでもここには完成予定図がむなしく貼ってありますので、ぜひごらんください。
ここが駐車場になったことで、よいことはもう一つ。
駐車ラインの白線のおかげで、地盤が波打っているのが一目でわかるようになりました。夜でもわかります。
もともとここは東京ガス工場時代には、廃水プールだった場所で、軟弱地盤に汚染水が浸透しています。ここに温泉を掘るのは絶対やめた方がいいですし、この地盤は、当然この区画だけの問題ではありません。
豊洲新市場はアクセスも悪く、見学コースの魅力ゼロと言われています。また、汚染問題もある上に操業してからは排気ガスもありますから、あまりお勧めはしませんが、問題点が知りたい方は、外からこうして見てまわるだけでも、いくらでも見つけることができます。こんな代物ですが、都民の財産(負債)です。関心のある方は、ぜひ足を運んでみてください。
豊洲はこれからも悪くなる一方、だから築地に戻るしかないということが、実際に見てみれば、よくわかります。
築地市場を解体してはいけません。
これからも、築地でええじゃないか!と言い続けましょう。
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