他の市場はどんなとこ?
今回も東京の地方卸売市場、その名も大東京総合卸売センター!
そんな大東京は府中市の南部、多摩川の近くにあります。バス停(府中本町から)からもやや遠いので、西武多摩川線(武蔵境から)終点の是政から歩く手もあります。緑地遊歩道を歩いて、15分、小金井通り?沿いに見えてきました。
屋上(駐車場)の看板が迫力ですね!
となりはサントリーの工場です。できたてビールの試飲が人気でしたが、現在は見学は休止中です。そういえば、横浜北部市場の精肉のある生麦にもキリンの工場がありますね。
その後、卸市場として発展していきますが、1997年には青果卸が撤退(バブル崩壊の影響)。しかし多摩地区の人口増加もあり、小売主体に転換していきます。
現在では鮮魚に築地魚市場が入り(そう、築地はここにのこっている!)複数の仲卸が小売もしています。
そして特筆すべきがこれ。
アジアンフード店。プロユースのものもありながら、小分けで100円のスパイスや豆など、一般にも楽しいセンスのいいお店です。
しかし、残念なことに、空き店舗も多いです。休憩所になっていたり、歴史コーナーや小学生によるレポートコーナー「矢崎小学校の部屋」になっていたり。人形店のところは、隣のお店・自然食品のつちやさんのコレクションがぐいぐい進出してきていました。こういうのも、街の商店街っぽいですね。
しかし、この空き店舗は、今、お店が卸し系から小売に入れ替わろうとしている時期なのかもしれません。食の世界も、流行もあれば、時代が変わることもある。そういう食材を扱ったりして、新しいことをやろうというチャレンジングなお店も府中では頑張っています。これは他の市場も見習うといいね。
特に飲食。
時節柄、テイクアウトが飲食店の課題となってますが、休憩所をフードコート的に利用して、市場内でのテイクアウトをやっているお店が多い。テイクアウトのドライカレー専門店もあれば、ふつうに座席のあるお店も、丼や定食を持ってきてくれます。家族連れでそれぞれ別の店のものを食べたりもしていて、楽しそう。フォーのお店、レモネードと定食!!のお店、コーヒーの卸店もテイクアウトでガパオやルーロー飯といったアジアンフードを出しています。
今回の市場メシは「のんしゃらん食堂」のまぐろとハマチの二色丼。まぐろ丼と定食のお店ですが、カレーも推しだそうで、カレーとまぐろ丼というセットも。迷った人に、と、言いますが、そうそう一緒に食べるメニューではないのでは・・・カレーは次回にします。
近くには多摩川が流れ、府中郷土の森公園も広がります。ちなみにその中の物産館では、府中産の青果や地域のおみせのお菓子やパンが買えるので、あわせて充実したお買い物ができますよ。