TOKYO2020後の「ところで築地はどうなってるの?」前編は市場跡地編です。
・・・まずいことになっています。
都庁前スタンディングに新しいプラカードを描きました。
2019年に東京都が出した再開発の「まちづくり素案」ですが、その後市場跡地はオリパラ駐車場、ワクチン接種会場を経て、今は酸素ステーション/臨時療養施設になっています。
しかし、着々と水際では・・・
わかりますでしょうか。勝どき橋のたもとのところです。「既設防潮堤」というのが、市場の防潮堤「頑丈すぎて壊せないのでそのままにしている」といわれていたアレです。
この計画だと、防潮堤を強化して、その前に矢板を打って、そこをコンクリで固めて川を埋め立てて、テラスを延長することになっています。
防潮堤の先には、大卸の建物が残っているのですが、この下半分が埋まることになります。これがどうなるのかはまだわかりません。
このテラスを作るという計画は、この「まちづくり素案」の「水辺の顔づくりゾーン」です。
https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/toshi_saisei/data/saisei0802_15.pdf
2019年3月の「築地でええじゃないか!かわら版 第七号」築地面を再掲しますね。
小さくてすみませんが、トップのプラカードのイラストの該当部分がこれです。イメージですが。手前が隅田川で、右が勝どき橋。ちなみにカジノ・クルーズ船を浮かべてみましたが、築地大橋があるので入れません。これはフィクションです。
敷地はツインタワーのホテルで片方の屋上がプール、片方をゴルフ場にしました。丸い建物はもちろん隈研吾せんせいによる多目的アリーナです。フィクションです。
つまり、単純にテラスを整備しているわけではなく、跡地のMICE計画が、先行して工事ができる水際からすでにスタートしているということになります。
看板の左上には・・・
都内の再開発や優先整備路線(道路の拡幅・延伸)の工事などにもこれがついているところもあり、こうした予算がTOKYO2020の経費1兆6000億円にプラスされる関連費用(東京都:7000億円以上)になるわけですが、築地で見かけると、ますますげんなりしますね。
ほんとうに築地市場はオリンピックに翻弄されています。
ワクチン会場から臨時療養施設に転用されたプレハブ。その向こうの空き地は全国からの観光バスが大量に停まっていました。バスの運転手さんはワクチン打ってないとか、大部屋でトイレ共同だとか、いろいろ問題になりました。
そして勝どき門から築地大橋の側は今もこんな感じです。
組織委員会の車は中古で売られることになっていて、勝どき門から出荷されていっていました。走行距離約800kmのプリウスが290万円だそうです。
そんな市場の片隅で、いまだに水神様が放置されています・・・