前回は、先日2018.1.24の豊洲新市場「習熟訓練」で、内部潜入レポートをお届けいたしましたが、その際にかわら版第3号(築地でまいている絵地図バージョン)の重大なミスに気がつきました。
今話題の、広辞苑第7版クラスの大きな間違いです(ちなみに、広辞苑は改訂するたびに、「今後定着しそうな」新語や固有名詞が新たに採録されますが、「豊洲市場」も「TPP」も、掲載見送り、すなわちボツになっています)。
かわら版の間違いは以下の部分です。第3号をお持ちの方は、対照してごらんください。
下側の豊洲新市場の図・左側に、上写真のような「ヘアピンカーブ」のイラストがありますが、この通路は「卸・仲卸をつなぐ地下道」ではなく、「仲卸棟の1階から駐車場に上がる運搬路」の間違いでした。元ソースの確認が不十分でした。
お詫びして、訂正いたします。
あらためて、品物の流通経路とともに、豊洲の設計の問題点を確認すると
1. 全国からトレーラーで品物が到着>>問題点>>道路アクセスが少なく、周辺が渋滞、トレーラーピットが縦づけのため、側面ウイングを開閉しての品下ろしができず、一台あたりの滞留時間が延び、さらに渋滞を呼ぶ。
2. 卸(7街区)でセリ落とした品物を、ターレーで仲卸(6街区)に運ぶ>>問題点>>7街区と6街区を結ぶ(道路の下を通る)地下道が3本しかなく、今度はターレーが渋滞。さらに高さ制限が2.5~2.6mのため、一台に高く積載することができない。
3. 買出し人が仲卸で購入。仲卸・小揚が7街区3~4階の買出し人駐車場にターレーで運搬>>問題点>>上階にあがるスロープに、このヘアピンカーブ。昨年の補正予算で1000万円で「カーブミラー設置」が組まれた(その前にはミラーすらなかった)のだが、それは、もしかして、これのこと?そして、この通路も含め、ターレーの重量が支えきれない床耐荷重。
かわら版第3号に関しては、近日訂正したバージョンをこちらにもアップし、2月10日土曜日(予定)築地4丁目交差点・かわら版くばりまつりから配布します。
また、習熟訓練などを取り上げた新バージョンの制作も早めに行いたいです。
今後は、極力間違いのないように留意しながら、豊洲新市場そのものの間違いをお伝えしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。