北の流通拠点:板橋中央卸売市場
ひさびさに「他の市場はどんなとこ?」今回は板橋区・高島平の板橋中央卸売市場です。
築地が移転したときに、再開発用地として次に狙われるのは、淀橋(新宿区)と板橋ではないか、という噂もありましたが、今のところ板橋は静かです。むしろ豊島のほうがエリアとしては再開発や道路事業にさらされています。
おそらく、トラック流通再編の動きがあると、東京の物流ターミナルが移動するのではないか、という話だったのかもしれません。現在2024年問題などもありながら、トラック物流はむしろさらに過密になっており、板橋の高島平エリアも東京北部の物流拠点として重要な役割を果たし続けています。
市場へのアクセスは、公共交通では都営三田線の新高島平。道路は新大宮バイパスと笹目通り、荒川を越えると埼玉県戸田市、西側にはトラックターミナルが隣接、浄水場の先は和光市です。
板橋市場は青果(50万トン/日/2019年)と花き、半分以上が埼玉県など都外からの買い付けだそうです。
周辺の様子。
笹目通りの南は高島平団地です。グランドレベルに商店街がついているのが「団地」ならでは。
この地域は徳丸田んぼの名で知られる農耕地でしたが、1956年に「大団地構想」によって開発され、その後流通拠点が増えていく中、1972年に豊島市場を分ける形で市場が開設されました(花きは1993年)。
団地といっても、人の住む団地だけでなく「流通団地」でもあります。
右は管理棟。巨大な鉄塔があり、規模の大きさを感じさせます。正面は花き。
花き棟の外です。もしかしたら置物も取り扱い商品なのかもしれませんが。