COVID-19の感染状況は、政府・東京都の間違った対策によって、ますます悪化しています。
11月中旬には豊洲市場で多くの感染者が発生し、業界(市場協会)が自主的に4000人にPCR検査をすることになりました。そもそもなぜもっと早く、東京都が検査をしないのでしょう。緊急事態宣言下でも、食品の流通はライフラインであるとして営業を要請していたのに。
市場が苦境に陥ると、買い手である飲食店・小売店も困ります。特に飲食店はCOVID-19によって売り上げが大幅に減少。政策として矛盾はありますが、GO TO EATや、クリスマス・年末年始の需要がないと、「もう持たない」という店も多いことでしょう。今、仕入先が休みになってすぐ対応できるお店は多くはないでしょう。まさに卸売市場はエッセンシャル・ワークであるわけです。
こうしたリスクを分散させるためにも、市場は統廃合してはいけなかったのです。東京都の中央卸売市場は、今11市場。それを補うかたちで、地方卸売市場が存在します。地域の拠点となる重要な供給ネットワークです。
そんな地方卸売市場。今回は練馬青果市場を見てきました。
とはいっても、立ち入り不可。地方卸売市場は小売をがんばってスーパーのように利用できるところもあるのですが、ここは純粋に青果を集荷し卸売して出荷する、だけの拠点でした。
用地は約9000㎡と小規模で、淀橋市場と同じ東京新宿ベジフルが運営しています。立地は練馬区高野台、目白通り沿いで、環八の交差点からもすぐの好立地です。敷地のとなりに関連を扱う問屋ヤスノがありますが、それだけ。
で、終わってはおもしろくないので。
練馬で有名な「魚市場・旬」にいってきました。市場からは1kmちょっと北。笹目通りから入ってすぐのところです。
正確にはスーパー・フレッツの鮮魚部にあたります。このフレッツがすごい。青果と一般食品、あと道路を渡った駐車場のところで花きを扱っているのですが、この市場感。お値段も激安で、まとめ買いを想定しています。
そして魚市場・旬。一般消費者からも「ほとんど手に入らないような魚がごろごろ並んでいる」「築地並みの鮮度と専門性」「まとめ買いもできる」と評価されています。入ったらすぐにこの品揃えです。
丸魚、切り身、刺身、塩干すべてが充実しており、さらに練り物や保存食品といったものもていねいなポップがすべてにつけられています。そして店内の大量のポスターや説明書き。尋常ではないくらいのていねいさで、プロユースのものを素人にも売る、というスタンスであることがわかります。
これだけ品揃えがあれば、練馬など23区北西部の飲食店はここで仕入れることも多いのでしょう。フレッツで調味料とかの関連商品も買えるし。
魅力は尽きないのですが、昼食に千葉産太刀魚の握り鮨(398円)と鮎の塩焼き(300円)をゲット。訪問したのが5月なので、そのときの「旬」で、季節はずれですみません。
さて、この近辺でもう一ヶ所、魚が旨いと評判の街があります。
中野区の新井薬師です。
ここからJR中野方面に続く商店街が「薬師あいロード」。狭いながらも味噌の製造販売や豆菓子の名店など、門前町を形成しています。
ここから中野通りにかけては、魚料理で有名な居酒屋や鮨屋も多い。
中野通り沿いにある「さかなの目玉」は、市場直送が評判、食べ応え満点と話題の店です。人気落語家がひいきにしてることでも有名ですね。
海鮮丼1000円を時節柄テイクアウト。マグロ、かんぱち?、帆立、タコ、カニカマ、とびっこ、見えているよりも下にまだタコ刺しが隠れています。ミソきゅうりがつきました。
また、ここには名水といわれる井戸があって、今も近所の方がポリタンクを持って汲みにきて、いつも行列ができています。ご縁日の骨董市も有名。
昔はもっとあちこちに公設・私設の市場があったわけですが、信仰のかたちであちこちに遺る築地魚河岸は、東京の食文化を築いてきたもののように思われます。
その代表格は、なんといっても浅草寺の雷門。
インバウンド激減にさらされ、仲見世通りの家賃値上げにさらされ、と、築地場外と似た運命にあるのが皮肉ではありますが・・・
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開場2年で死亡事故3件! 売り上げ減少! 設備の故障、建物の歪みが止まらない! 豊洲市場の問題を検証してください!
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