2023,11,4(土)に築地・豊洲を見てきました。
築地場外は大混雑です。あまりのことに近寄らなかったのですが、バスから見たら四丁目交差点の築地銀だこ"本店"にまで行列ができていました。東都グリルも1Fの外まで列が。「人手不足のため限定メニューで営業」だそうです。限定、というのは種類を減らしてって方の。
一時は朝だけやって閉めていた鰹節の松村さんもおおにぎわい。
並びの東京促成もきれいになっていました。外壁工事をしていて、その隣でホテル建設も進んでいたのですが、こんな形になった。ホテルは鉤型になっていて、建物は一体ではありません。バナナを熟成させる入り口もちゃんとあります。
さて、肝心の市場跡地。
「酸素ステーション」がなくなっています。
しかし、水神社跡地はそのまま草木に覆われています。いったいどうするのか。やはり取り壊すと祟りが?でもこの状態でも祟られるのでは?
ずっと残っていた、築地市場の象徴ともいえる大卸の鉄骨組がなくなってしまいました。
隅田川「テラス」の工事は21年から行われていて、勝どき橋の左右に親水テラスを作って、おそらく船着場にするのだろうと思われていたのですが。それでもこの骨組みを使って、築地市場らしさを残した設計になるのではないか、今話題の(大阪万博の「リング」の)"日よけ"にもなるではないですか。
(昨年の写真。船着場にちょうどいい。もともと船で荷卸してたので)
そして敷地内では「酸素ステーション」以外にもなぜかまたしても整地しては盛り土する、が繰り返されています。
オリンピックの駐車場になったあと、一度アスファルトをはがして盛り土したのを、また積みなおしているようです。
三連休の中日なのに工事。そして看板は「解体」のままです。
いったいなんの工事なのか。
https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/toshi_saisei/saisei08.html
www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp
都市整備局のHPですが、8月31日が最終更新のままで「事業者公募は終わり、審査中、年度内に決定」となっています。
もともとの「まちづくり素案」では「国際交流ゾーン」とか「都民のなんとかのステージ」だとかで四つに全体を分割して事業化する話でしたが、結局すべて一括で「民間事業者に70年のプロポーザル」になりました。
この隅田川沿いは「水辺の顔づくりゾーン」として船着場計画があり、おもに東京都が整備するはずだったのですが、その分割案もなくなった。そして盛り土をしている中央付近の事業者はまだ決まっていない、したがって「事業案」はないはず、なのです。三井不動産+読売新聞社に決まった、東京ドームが移転してくる、汐留の日テレとつながる、などの噂は、あくまでも憶測です(信憑性は高いが、公式には何も決まっていないことになっています)。
では、いったいどんな設計に基づいて盛り土や掘り返しをしているのか。
そして市場跡地は市場会計から一般会計に付け替えられましたが、それでもこの「解体工事」の主体は東京都・小池百合子となっています。つまり、税金で謎の盛り土がされ、計画なく大卸が壊されてしまったのです。