築地でええじゃないか! かわら版

築地市場が豊洲に移転して5年。卸売市場が支える消費者と商店街を守るため、東京都とゼネコンの再開発事業の動向をウォッチ。

10.11築地市場は営業しています。

 

 

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[築地市場自立営業情報]

以下記事に書きました、営業権組合の築地場内での「自立営業」状況について修正です。地図も上に掲載したものが正です。

10.12(金)営業店舗:明藤(あかとう):干物:

仲卸棟の一番外周(隅田川寄り。卸に近い側)、正門側からは仲卸店「かねこ」の通路を進んでください。

 

          堀富:ふぐひれ(熱燗用)

          吉野:マグロ

          丸八船舶食糧:売店:仲卸と大卸のあいだの道路沿い

          茶屋:水神社向かい。

明日10.13も各店が営業予定です。

時間:8:30ごろ~11:00ごろ

[注意!!]

*時間は流動的です。業者さんが入場できないなど開店が遅れる、商品が即完売する、などもありえます。「お買い物ツアー」は築地を守るための支援活動です。そのむねご了承ください

*以下記事本文も参考にして、慎重に、市場に対して敬意をもって行動してください。

*最新状況は右リンクの「一級建築士・水谷和子さんのツイッター」を参照してください。

(以下は本文に重複)
「買い物」に行くためには、正門で「明藤」もしくは「丸八船舶」に用事がある、と堂々と申告しましょう。当然「買い物はできない」と止められるでしょうが、「築地市場は営業している」と、しっかり意志を持って交渉しましょう。「買い物」といわなくてもかまいません。
中に入ったら、周囲の状況もよく調べ、SNSなど使っている人は #築地市場営業権組合 で発信してください。多くの方が最新情報を出してくれると、築地の支援になるだけではなく、次に買い物にいく人の助けにもなります。みんなで助け合いましょう。実際に働いている人はいっぱいいっぱいです。SNSの余裕もなかなかありません(それでも豊洲初日直前には悲鳴のようなツイッターが飛び交っていました)。
 
重要!!:場内には解体工事も含め、かなりのスピードで車が行きかっています。屋根があってもそこは車道だったりもします。つねに気を配り、車優先で歩いてください。怪我をしたら、逆に迷惑をかけてしまいます。

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10.11豊洲市場開場の報道は「問題はあるけどめでたい」というわけのわからないもの一色。「問題」がターレ発火や人身事故、エレベーター火災、配管詰まり、室温が30℃湿度70%、という「慣れていないから」では済まされないものばかりなのに。渋滞・遅延も構造的なものなので「慣れれば解決」ではありません。
そんな豊洲の問題を追及した「10.10豊洲はダメじゃないか!ツアー」は9名参加の大盛況。衝撃動画も大拡散中! どうもありがとうございます!
 
ですが、豊洲ツアー・レポートは次回にさせていただき、
今回は10.11築地市場「自立営業」開場!
「お買い物ツアー」の模様と、今後を緊急報告します。
 

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予想されていたことではありますが、8時の正門前では都の職員による足止めがなされ、「築地市場は閉場しています」「引越し作業以外入れません」
の連呼。その脇を、なぜかマグロ(生)を積んだ仲卸のターレがすーっと場内から出ていきました。中央小揚の車も入っていきます。
ふと職員の制止がなぜか弱まったため、100人超の「お買い物ツアー」はとことこと場内へ。「突破した」という感じではなかったです。テレビ局(NHKとテレ朝)が「どうしよう・・・」とためらって、結局引き返し、共同通信東京新聞は少しついてきました。最後までいたのはAFPだけ。
 
しかし、営業予定の仲卸さんらが、豊洲の混乱のせいか、足止めをされているのかで、築地に到着しておらず、熊本一規・明治学院大名誉教授や女将さん会の案内で、茶屋や水神様の見学ツアーに。

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水神様はまっさきに破壊され、鳥居も階段も瓦礫のまま残されるという、まったく不敬な扱いをされているのですが、今日行ってみると、こんなことに。鎖の内側に置かれた椅子たちは「持ち出し禁止・水神社氏子会」と貼紙がされており、手前には新しいお神酒と塩。
この、椅子などのものを置いて貼紙するというのは、熊本先生が勧めている「残置物の所有権を主張する」という立ち退き拒否の手段です。崇敬会100人以上のうち、わずか数人にしか知らせず、抜き打ちで遷移されてしまった水神様。氏子会も怒っているのでしょうか。
 
仲卸棟に入ると、いくつかの店では電気が点いています。引越し作業なのかもしれませんが、まったく片付けたりまとめたりしていないお店も。「電気がついている店は、今後戻ってくることを検討している」と説明されました。
 
そして仲卸もあちこちに「残置物撤去不可」の貼紙。先日東京都が「残置物をこちらで廃棄するから承認しろ」という文書を出し、提出してしまった人たちに「文書撤回」を営業権組合が呼びかけたところ、かなり好反応だったようです。
 

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隅田川沿いの大卸棟の活魚水槽は、驚くことにほとんどが電源が入ったまま、酸素を送り込む音が鳴り響いています。
6日から今日までのあいだも、連日、築地に魚を積んだトラックが出入りしているらしいのです。推察ですが、実は大卸も豊洲の機能に不安があり、築地に品物を入れて中継しているのではないでしょうか。
 

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仲卸と大卸の間の通路。ここでまず「丸八船舶食糧」という売店が「営業」しています。これは場内向けのコンビニで、ここに店があるだけでなく、配達や、仲卸の店舗の並びにもちいさな売店を出しています。
しかし、豊洲にはそうした小さな売店がないそうです。豊洲では関連は仲卸棟3階にまとめられています。エスカレータまでは歩くのは遠く、ターレで自由に走るには通路が狭く、自転車は持ち込み不可です。つくづく働きにくい職場です。
 

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茶屋の方がいらしたとのことで、ふたたび茶屋に。最近取材されることも多い、猿渡氏。茶屋の機能と、特に魚を生かすための、水・海水・氷の重要性を説明してくださいました。豊洲の仲卸4Fの駐車場に後からつけられた「茶屋スペース」には、この海水と水の蛇口がなく、氷販も遠い。元々移転に反対だった猿渡さんですが、特にこの欠陥については怒っています。
茶屋として預かった魚の鮮度を保つことを、猿渡さんは「魚は死んでいても細胞は生きている。生命力をいただくから、刺身をいただくのだ」と語ります。江戸時代の市場からある(築地よりもさらに伝統ある)茶屋という機能に対する誇りがあります。
 
ついに、仲卸に品物が届いたという一報が、女将さん会からもたらされました。しかし「都の職員が『ここで営業したら豊洲での認可を取り上げる』と、脅している」といいます。昨日の会見でも熊本先生が「認可を取り上げる権限はない」と強調したばかりなのに。

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「営業」しているのは、営業権組合の宮原代表の仲卸店、明藤。品物はサバ、アジの干物と瓶詰めのウニと鮭フレークが到着。
職員が最初は「営業は禁止」と言って、参加者と大いにもめたのですが、どうやら法的根拠がなかったらしく、「営業は謹んでください」になり、「見守りますよ(見張るですらなく)」に制止の言葉がなったところで、営業開始。
売り子は女将さん会の山口会長と、なぜかジョニーHさん。干物は150円、瓶詰め300円と、仕入れ原価での販売に、まとめて3つ買って端数はカンパしましょう、ということになり、あっというまに完売しました。
 

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結局、他の営業希望店は、豊洲での作業が難航したためか、築地に到着することができなかったようです。
築地市場自立営業、初日は茶屋・売店・仲卸一店となりました。
 
今後です。
宮原代表からは「9時から11時、毎日やります」「豊洲があの有様なので、築地に帰ってくる仲間は増えます」
と、心強い言葉をいただきましたが、当然ながら状況は予断を許しません。青果の外郭で解体工事は始まり、東京都の封鎖が強化されるおそれもあります。また、業者さんが豊洲から順調に来られないことも予想されます。
 
それでも、営業権組合は、築地を守るために明日も営業します。
入場には相当の困難がともなうと思いますが、ツアーでなくても、とにかく誰か買い物に行くことを続けましょう。売り手がいて、買い手がいてこその「営業」です。
 
1.「明藤」:仲卸棟の一番外周(隅田川寄り。卸に近い側)、正門側からは仲卸店「かねこ」の通路を進んでください。
2:「丸八船舶食糧」:仲卸と大卸のあいだの道路沿い
3:茶屋:水神社向かい。
 
茶屋は、買いまわりの機能なので、なかなか一般客では使うわけにはいきません。茶屋が動かせるように、どんどん多くのお店が帰ってきてほしいものです。そのためには、築地を愛するみんなで、今やれることをやりましょう。
「買い物」に行くためには、正門で「明藤」もしくは「丸八船舶」に用事がある、と堂々と申告しましょう。当然「買い物はできない」と止められるでしょうが、「築地市場は営業している」と、しっかり意志を持って交渉しましょう。「買い物」といわなくてもかまいません。
中に入ったら、周囲の状況もよく調べ、SNSなど使っている人は #築地市場営業権組合 で発信してください。実際に働いている人はいっぱいいっぱいです。SNSの余裕もなかなかありません(それでも豊洲初日直前には悲鳴のようなツイッターが飛び交っていました)。
 
重要!!:場内には解体工事も含め、かなりのスピードで車が行きかっています。屋根があってもそこは車道だったりもします。つねに気を配り、車優先で歩いてください。怪我をしたら、逆に迷惑をかけてしまいます。
 
青果棟ではじまった解体工事ですが、中に入れれば、ぜひ調べて発信してください。自分では判断できなくても、誰かが見て問題指摘してくれるかもしれません。
また、青果門でのプラカード・スタンディングもお勧めです。
 
消費者として、築地のためにできることはまだまだあります。
明日も、来週も、築地にらっしゃい!
 
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廃業・縮小、ちょっと待った! 営業権組合へのご相談は
「名前・業種・連絡手段」を記入して
FAX:03-6332-8363へ。
 
営業権についての詳細は
 
築地市場場内の仲卸店、関連、場外店舗、あるいは買出しの業者の方にも営業権が発生します。すでに廃業した、縮小したという業者の方も、補償を受ける権利があります。
廃業補償仮計算フォームはこちら。
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引き続きこちらもよろしくお願いします。
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