仕入れには、青果や鮮魚とはまったく違う業者さんが来るのでしょうから、この遠さは問題にならないと思いますが、見学者にとっては徒歩約15分。セリは7:00なので、両方見るのは不可能です。
大田市場に行ってみよう(後編)
仕入れには、青果や鮮魚とはまったく違う業者さんが来るのでしょうから、この遠さは問題にならないと思いますが、見学者にとっては徒歩約15分。セリは7:00なので、両方見るのは不可能です。
豊洲市場に「杭打ち偽装」疑惑が浮上…施工業者が決意の告発!(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/2)
調べれば調べるほど、不正や手抜きが続出し、まともな部分は一区画もないのではないか、とすら思える豊洲新市場。ここまでひどい公共建築は前代未聞です。
今回、ついに、横浜のマンションが「杭の強度不足」で全面建替え、補償を余儀なくされたことも記憶に新しい「杭打ち偽装」が、豊洲(7街区駐車場棟)にもあるのでは、という疑惑が報道されています。
これが本当なら、豊洲の建物そのものを建替えることは必須(ほんとうは土壌汚染対策のためにも建替えるべきだった)ですし、そうなれば、今でさえ異常なまでに工費が高い豊洲市場をもう一度建てる必然性はまったくありません。
少なくとも、この問題については、東京都の「114本の杭のうち48本を500mmカットすることは大きな変更ではない(横浜のマンションの場合は473本のうち8本が不足していて解体・建て直し)」という言い分を鵜呑みにせず、きちんと精査することが必要です。
8.4から配布している「号外」にひとことですが「杭打ち偽装」の文字を付け加えた(都知事の顔の上)バージョンを緊急作成しました。ぜひご利用ください。
「タコの歌うたいさん」でおなじみ、ジョニーHさんが、築地場内の水神様
の"拉致問題"について新曲を作りました。
水神様に関してはこちら。
水神様は7月上旬に氏子である魚河岸会全体にも告知されることなく、突如「魂抜き」が行われ、神様は本宮である神田明神に還っています。
元々水神様は江戸時代からの魚河岸の守り神として、神田明神にあったのですが、築地市場にはその伝統を引き継いだ「遥拝所」が設けられました。
なお、前記事で「水神様は日本のやんごとなきご一族と関係が深い」と書きましたが、ここでそのご一族について紹介します。
屋号の由来は成田山新勝寺(真言宗・不動明王)から来ており、豆まきに成田屋一門が並ぶことでもおなじみですね。
ところが、神田明神は成田山に対する江戸からのカウンターとして建てられたというもともとの由緒があるそうで、もちろん現在ではそんなことはないのですが、その中で、なぜか成田屋一門は水神様にだけは参拝する習慣があったそうです。
宗教史的には神仏習合とか、いろいろな経緯もあるのですが、芸能史においては、この結びつきの理由は、市川家の「十八番」である「助六(助六由縁江戸桜)」に関係しています。
助六は「曾我兄弟もの」という時代歌舞伎ですが、主人公である吉原の遊び人:助六(曾我五郎)らは江戸時代当時の最先端の風俗をまとったアイコンとして、江戸の町の人気を博したキャラクターです。そのファッションの中に「赤い蹴出し」を見せるという、男性としては特殊な着こなしがあります。いわゆる「かぶいた」格好の代表とされますが、これはもともと実際に江戸魚河岸(日本橋)の男たちがしていたもの。魚河岸衆は威勢のよさが売りなので、江戸のファッションリーダーとして新しい風俗をいろいろ発信していたのです。
そんな魚河岸リスペクトとして造型された助六を演じるときには、下座音楽も魚河岸の旦那衆(江戸時代の素人の、いわゆる旦那芸にはプロレベルの人がいた)に頼むという伝統もあり、当然、上演時には神田の水神様に遥拝することになっているのです。
また、これは魚河岸由来とは断定できないのですが、ヒロインである花魁の揚巻は、水引の巨大な伊勢海老を前につけた帯をしているという、これまたとんでもないファッションです。魚河岸風ファッションの助六に対して、海老を対にした、とも考えられます。
そして海老といえば、団十郎丈の「前の名前」であるところの、市川海老蔵丈。
当代海老蔵丈、最近も息子さんとともに話題になっていますが、この方は場内では有名な築地贔屓であるらしいです。なにせ歌舞伎座からも演舞場からも近いですから、場内の魚がし横丁のお店でお鮨を召し上がっているところを、ちょこちょこSNSに上げているようですよ。
海外セレブに大人気の築地ですが、もちろん日本を代表するセレブリティも、築地とは関わりが深いのです。